梅雨の気圧の変化で歯が痛くなる?
2025年05月15日
こんにちは、
医療法人志尊会 理事長の市場亮志です。
じめじめした雨の日が続く梅雨の時期。「なんだか体がだるい」「古傷がうずく」という声を耳にすることが多くなりますが、実は歯の痛みを訴える人も増える時期でもあります。「天気が悪くなると歯が痛い」…それは気のせいではなく、きちんとした理由があるのです。ここでは、梅雨の気圧変化がなぜ歯の痛みにつながるのかを、わかりやすく解説していきます。
◆気圧の変化=“体のバランス”が崩れる
梅雨の季節には、低気圧が停滞しやすくなります。気圧が下がると、私たちの体を外側から押している圧力も弱くなります。すると、体の内側にある空気や液体が膨張し、神経が刺激されやすい状態に。
これが、頭痛・関節痛・めまいなどを引き起こす「気象病」です。実は歯も同じように、気圧の影響をとても受けやすい器官なのです。
◆歯の内側にある“密室空間”が膨張する?
歯の中には「歯髄(しずい)」という神経と血管の詰まった部分があります。ここは硬い歯の壁に囲まれた、空気も逃げ場のない密室です。
低気圧になると体内の圧力とのバランスが崩れ、
歯髄の血液量の変化
歯の内部ガスの膨張
などが起こり、普段は感じない刺激でも痛みにつながりやすくなります。
特に以下のような場合は痛みが強く出やすくなります。
✔むし歯が進行している
✔過去の治療で神経が弱っている
✔根の先に炎症が残っている
✔歯周病で歯ぐきが腫れやすい
気圧変化は、隠れていた歯の問題を表面化させるきっかけにもなるのです。
◆むし歯じゃないのに痛い?
実は、歯だけではなく周囲の組織が原因のこともあります。
例)
・副鼻腔炎などで顔の骨の中に炎症がある
・噛みしめ・食いしばり癖で歯根が圧迫されている
・治療した詰め物や被せ物の調和が崩れている
このような場合、低気圧によって血流や神経の反応が変化し、痛みとして現れます。
つまり、“気圧で痛む=何らかの問題あり”というケースが多いのです。
◆こういう症状は早めに受診を!
梅雨時期に以下の症状がある場合は放置は禁物です。
じっとしていてもズキズキ痛む
冷たい・熱い物がしみる
噛むと痛む、違和感がある
歯ぐきや頬が腫れてきた
「湿気と気圧のせい」と思って我慢すると、むし歯や根の病気が一気に悪化することも…。痛みは身体からの大切なサインです。
◆予防のために今できること
気象病による歯の痛みを防ぐには…
・日頃から定期検診を受け、むし歯や歯周病を早期発見
・ストレスや睡眠不足を避け、噛みしめ癖を減らす
・違和感が出たら早めに相談する
これがとても重要です。
◆まとめ
梅雨に歯が痛むのは、気圧の変化が神経に影響しているため。
しかし、その背景にはむし歯・歯周病・治療後のトラブルなど、原因となる病気が潜んでいることが多いです。
「いつもと違うな」と感じたら、どうか我慢せずいちば歯科医院へ。
早期に対応すれば、梅雨の不快な痛みをしっかり防ぐことができます。






