ホワイトニングとクリーニングの違い
2024年08月08日
こんにちは、
医療法人志尊会、理事長の市場亮志です。
歯科医院で「ホワイトニング」と「クリーニング」という言葉を耳にすることはよくあります。どちらも歯を綺麗にするというイメージが強いですが、実はその目的や方法は大きく異なります。ここでは、両者の違いや特徴を詳しく解説し、どのような場面でどちらを選ぶべきかを分かりやすくまとめます。
ホワイトニングとは
ホワイトニングは、歯そのものの色を内側から明るくするための処置です。具体的には、歯のエナメル質や象牙質に作用する漂白剤(過酸化水素や過酸化尿素など)を用いて、歯の内部にある色素を分解し白さを引き出します。重要なのは、ホワイトニングはあくまで歯の色を変えることに特化しており、プラークや歯石の除去といった汚れの物理的な除去は含まれない点です。そのため、表面的な汚れや着色は事前にクリーニングで落としておくと、より効果的に白さを実感できます。
ホワイトニングの利点は、短期間で目に見える白さを得られることです。結婚式や成人式、面接などのイベント前に歯を白くしたい方に特に人気があります。また、近年では歯に優しいスーパーポリリンホワイトニングなど、新しい技術の導入により、歯や歯肉への負担を最小限に抑えつつ効果を得られる方法も増えています。
クリーニングとは
一方、クリーニングは歯の健康を保つための予防処置です。歯の表面に付着したプラークや歯石、そしてコーヒーやタバコによる着色を除去します。通常、歯科衛生士が行い、スケーリング(歯石の除去)やポリッシング(研磨)といった方法を用います。クリーニングは歯そのものの色を白くするものではありませんが、定期的に行うことで虫歯や歯周病のリスクを減らし、口腔内の健康を長期的に維持できます。
さらにクリーニングには、歯周ポケットの清掃や歯の表面の微細な傷の研磨も含まれることが多く、歯の表面を滑らかに整えることで着色の再付着を防ぐ効果もあります。健康な歯を保つだけでなく、口臭予防や歯茎の引き締め効果も期待できます。
ホワイトニングとクリーニングの選び方
ホワイトニングとクリーニングは目的が異なるため、どちらを選ぶかはニーズ次第です。歯の黄ばみやくすみを改善し、見た目の印象を良くしたい場合はホワイトニングが適しています。清潔感の向上や印象アップを重視する方には特におすすめです。
一方で、虫歯や歯周病予防を目的にする場合、または口腔内の衛生を維持したい場合は定期的なクリーニングが最適です。クリーニングによって表面的な着色も取り除けるため、見た目も整い、口内環境を健やかに保つことができます。
まとめ
ホワイトニングとクリーニングはどちらも歯を綺麗にする処置ですが、目的や効果は明確に異なります。ホワイトニングは歯の色を白くする処置、クリーニングは歯の健康と清潔を保つ処置です。両方を組み合わせることで、美しさと健康の両方を手に入れることが可能です。当院では、歯にも優しいスーパーポリリンホワイトニングシステムを導入しております。ご自身のニーズに合わせ、健康で美しい歯を保ちましょう。







