なかなか永久歯が生えてこないとき
2023年02月25日
こんにちは!
医療法人いちば歯科医院、理事長の市場亮志です。
当院はお子様の矯正患者様が多く、生え替わりに関する質問も多くうけますので、今回も生え替わりにスポットを当ててみたいと思います。
子どもの歯は6歳から12歳ごろにかけて、乳歯から永久歯(大人の歯)へと生え変わっていきます。この過程の中で、乳歯が抜けたにもかかわらずなかなか永久歯が生えてこないと心配になったことのある方もいらっしゃるかもしれません。このような状況の時には、どの程度の期間様子をみるべきなのでしょうか。
●乳歯から永久歯に生え変わる時期
永久歯は生えてくる年齢の幅が広いため、生えてくる時期のばらつきも大きくなります。また、男女間でも永久歯に生え変わる時期には差があるといわれています。最初に生え変わるといわれているのは下顎の前歯で、おおよそ5歳半~7歳頃です。このように歯が生え変わる時期にはある程度目安がありますが、個人差はあるものです。目安から少し遅れたからといって焦ることなく、様子を見ても良いでしょう。
●乳歯が抜けた後に永久歯が生えてこない原因
乳歯が抜けたあと、なかなか永久歯が生えてこないのはなぜでしょうか。
・成長による個人差
単純に個人差によって永久歯が生えるのが遅いケースも大いにあります。多少遅れても大きな問題はありません。
・乳歯の欠損
重度のむし歯や外傷によって乳歯に欠損が合った場合、永久歯が生えるのが遅くなることがあります。
・スペース不足
隣り合う乳歯が邪魔をしている、顎の骨が小さい、歯が余分にある(過剰歯)ことにより永久歯が生えてくるスペースが不足していると、永久歯が生えてくるのが遅れる原因となります。
・永久歯の先天性欠如
稀に、生え変わるはずの永久歯がはじめから存在しないケースがあります。これを永久歯の「先天性欠如」といい、レントゲン検査などで診断をします。
●どのくらいの期間様子を見るべき?
乳歯が抜けたらすぐに永久歯が生えてくる、というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、そうとは限りません。通常、乳歯が抜けてから永久歯が生えてくるまでには3ヶ月程度かかります。したがって、そのくらいの期間は様子を見ていて問題ありません。もし半年ほど経っても永久歯が生えてこない場合は、歯科医院を受診してレントゲン検査などを受けましょう。
●まとめ
今回は、乳歯が抜けたあとに永久歯が生えてこない原因やどのくらいの期間様子をみるべきかについてご紹介しました。焦らずに様子を見つつ、適切な時期に歯科医院を受診するようにしましょう。






