歯医者で働く、子どもを持つママ達のブログ

2022.02.22離乳食に必要な栄養素

 こんにちは! 管理栄養士のかめたにです。

 赤ちゃんが離乳食を食べられるようになったら、どんなことに気をつけて離乳食を作ると良いでしょうか。今日は赤ちゃんに必要な栄養素のお話をします。
赤ちゃんには主に以下の3つの栄養素が必要だとされています。


①炭水化物
 エネルギー源として利用される栄養素です。体や脳を動かすために必要となる物です。また、消化や吸収にそれほど負担がかからなく、赤ちゃんに食べさせやすい食材です。大人でも風邪などで胃腸の調子が悪いときにおかゆやうどんを食べますよね。お米、麺類、小麦、パン、芋などの食材に多く含まれています。

②タンパク質
 臓器、筋肉、血液、ホルモンや免疫物質などからだの構成物を作る働きをします。スポーツ選手やボディビルダーがプロテインを摂取して体作りをするのは有名ですよね。また、体の中の栄養素を運んでくれる役割も果たします。卵、肉、魚、大豆・乳製品などの食材に多く含まれています。
 ※臓器が未発達な幼児がタンパク質を摂りすぎてしまうと腎臓に負担がかかってしまうので摂取しすぎには気をつけましょう。

③ビタミン・ミネラル類
 赤ちゃんが摂取した炭水化物やタンパク質の分解や吸収を助けるはたらきをします。風邪を引きにくい体作りや粘膜や皮膚を健康に保つために必要な栄養素です。人間の体内ではつくれない物が多いので食品から摂取する必要があります。果物、野菜、海藻、きのこ類等の食材に多く含まれています。

 栄養素や調理法、食材、献立を完璧に考えて離乳食を作るのは大変ですよね。まずは炭水化物が摂れる主食、タンパク質が摂れる主菜、ビタミンやミネラル類が摂れる副菜を意識して作ると栄養バランスの整った食事ができそうです。
 また、同じタンパク質やビタミン・ミネラルでも様々な食材から接種できるように使用する食品の種類を徐々に増やしていけるといいですね。
 そうはいっても毎日離乳食を手作りするのは大変なので、日々の負担を減らす為に頑張れそうなときにまとめて調理をして冷凍保存しておく方法もあります。また、市販のベビーフードも様々な種類のものが作られているのでそれを取り入れるのももちろんOKです。
 赤ちゃんだけでなく子育てをするお母さんお父さんも栄養バランスの良いしっかりした食事を摂ってくださいね。

2022.01.31離乳食について

こんにちは! 管理栄養士のかめたにです。

今回は離乳食についてお話ししていきたいと思います。
歯医者で食事指導?と思われるかも知れませんが、お口の健康を保つためには食事の指導は欠かせません。
この機会に子供さんだけでなく親御さんもぜひ当院の管理栄養士による食事指導を受けてみてください!

初めての子育て、初めての離乳食ってなんだか不安ですよね?
離乳食は、いつ頃から始めればいいのか、どのくらいあげたらいいのか?あげるペースは?などの悩みにお答えします。

”離乳食をはじめられるタイミング”
→具体的にいつから始めればいいのか、初めてのママは迷うと思います。だいたい始める頃は生後5~6ヶ月の約60日間の中で、赤ちゃんもママ体調の良い日に始めれば大丈夫です!そろそろ始めて大丈夫かな? と判断する赤ちゃんの基準としては、
・首や腰が座り、支えると座ることができる
・体調や機嫌が良い(旅行中、予防接種前後、体調不良の時は避けた方が良い)
・よだれが増えてきた
・大人が食べているのを見ると、食べたそうな姿をしたりじっと見つめてる
などです。

”離乳食をあげるペースはどうしたら良いのか”
→赤ちゃんがしっかり飲み込むまで急かさず待って次の一口を運ぶようにしましょう。
ここで大切なのは、赤ちゃんの様子を見ながら与える事。ママがペースを考えなくてもちゃんと赤ちゃんは自分のペースでしっかり食べてくれます。

”離乳食をあげても口を開いてくれない場合”
→赤ちゃんは今までママのおっぱいやミルクをのんできました。なので離乳食をいきなり出されても未知なる物!すぐには受け入れられないと思います。
なかなか離乳食を食べてくれない赤ちゃんに無理やり食べさせるのは絶対NGです!
こんな時はママが大きな口を開けておいし〜!!と明るく楽しく振る舞いながら食べるお手本を見せたり、赤ちゃんが好きなキャラクターの器や、スプーンに変えてみたり見た目を変えることも大切です。
赤ちゃんが食べてみようかな?と思えるようにしてあげましょう。

”好き嫌いをして苦味酸味のあるものを食べない時”
→赤ちゃんはミルクなどの甘い味になれてしまって野菜などちょっとでも苦味のある物を口にすると甘みを感じにくくなって、嫌がるようになってしまいます。
赤ちゃんは本能的にも甘いものを求める傾向があるとも言われてますので、出来るだけ薄味にしましょう。

”アレルギー反応にも注意する”
→初めて食べさせる食材は、アレルギー反応がでないか確認してください。
アレルギーに関しては個人差もありますが、何かある場合には医療専門家に相談をおすすめします。
特定アレルギーとしては27品目ありますが原因になりやすい3大アレルギーは牛乳、小麦粉、鶏卵です。
特にアレルギーの可能性がある新しい食材を初めて食べさせる時には、何かあった場合にすぐ医療機関に行くことができるように、平日の午前中に食べさせるようにしましょう。量は小さじ1くらいからの少量から始め、品目は1日1つにするようにしましょう。

今後も、皆様の疑問や悩みに少しでも役に立つ情報を載せていきたいと思っておりますので、ぜひご覧下さい。

2021.02.02仕上げ磨きはいつまで必要?

 

こんにちは 衛生士の深松です。

今回は仕上げ磨きについてご説明します。

 

歯医者さんの多くは、仕上げ磨きは10 〜12歳くらい(小学生の間)までと推奨しています。

乳歯から永久歯への交換時期は、歯が抜けたり生えてきたりと歯並びが複雑になるため、歯磨きをするのがとても難しくなります。

また生えてきたばかりの歯は石灰化が十分ではなく、酸に対する抵抗力が低い状態のためとても虫歯になりやすいです。

特に第一大臼歯は(一番後ろの乳歯のその奥に生えてくる大人の歯)完全な歯並びの高さに生え揃うまでに1年くらいかかります。

その上、奥歯の溝はとても凸凹しており、クッキーやチョコレートなどのお菓子の食べカスがつくと唾液だけではなかなか流れてくれません。

大人の歯は子供の歯に比べて丈夫といえども、石灰化が完成するまで1年〜1年半ほどかかりますのでそれまでの間は虫歯リスクが高いと思ってください。

永久歯への生え替わりの時期は個人差がありますので、年齢に関係なく本人が歯磨きの自立をするまでは大人の方でサポートしていきましょう。

そうは言えお母さん一人で毎日サポートしていくのは根気がいることでとても大変なことです。無理をせず定期的な歯科受診でプロに任せることも予防の一つだと思ってください。

 

当院での予防歯科

▶︎歯ブラシの力だけでは落とせない長期間こびりついた硬い汚れや着色を専用の機械やクリーニング剤を使ってお掃除します。

 

▶︎磨きのこしを赤く染める染め出し液を使って歯磨き指導を行います。

 

▶︎保護者の方への仕上げ磨き指導を行います。

▶︎汚れが溜まりやすそうな凸凹溝を前もってつめておく予防処置を行います(シーラント)

▶︎歯のエナメル質を、酸に溶けにくい強い歯質にするためのフッ素塗布を定期的に行います。

▶︎見つけにくい歯と歯の間の虫歯など早期に発見・治療するようにします。

 

小学生低学年の間は不正咬合や、不正咬合の原因となる生活習慣を治すベストタイミングでもあります。

顎顔面矯正という特殊な治療を行なっている当院では、お子様の歯並びや治療方法に関してお伝えできることがたくさんあると思いますので、いちば歯科医院での予防歯科をどうぞご利用ください。

 

 

 

2020.01.20こけて血が

こんにちは

当院で働く、二児のママスタッフです。

 

子どもが転んだり、何かにぶつかったりして

口から血が出てきて慌てたことありませんか?

いちば歯科にも月に何人かはそういう子どもさんがやってきます。

 

子どもは泣くは血は出るわ…本当に慌てますよね。

 

そんな時はだいたい上唇小帯が切れていることが多いです。

上唇をめくってみると見える、歯ぐきとくっついているひだのところです。

ここを切ってしまうことは本当に多いんですが、

出血が収まったらそれで終わりという感じです。

うちの子供もそんなことがありました。

 

血が出てる

→上唇小帯切れたかな?

→ティッシュで押さえて圧迫止血

→血が止まる

→やっぱり切れてる!

→終わり

 

 

切れたところを縫ってもらわないと!

とか考えなくても全然大丈夫です。

 

血が止まればそれでOK

皆さんも慌てず、こんな感じでしてみてください。

2019.11.27つながりの証

母親とこどものつながりの証である「臍の緒」を、桐箱にいれて保管されているご家庭は多いかと思います。

これは江戸時代頃からの習わしとして今に引き継がれていますが、日本独自の風習で諸外国の方にはあまりなじみがないようです。

成長して大きくなったら見せてあげるね、と母にみせられたことがありましたが、正
直カピカピに干からびたスルメの様な臍の緒には、母親とのつながりを感じられることはなく愛くるしさもありませんでした(*_*;。。 

私は子どもたちが親になった時に渡してあげようと保管しているものがあります。

 

臍の緒以上にこどもと母親との深いつながりを感じさせるもの、見た目も変わることなく愛くるしい幼い時を思い出させるもの。

それは、「小さくてきれいな、虫歯菌に感染されてない乳歯」です。

生まれてくる赤ん坊のお口になかには虫歯菌はいません。歯が生え始める頃に、家族からの口移しなどで感染します。

だからといって可愛い赤ちゃんにキスをしない母親なんているでしょうか。

私自身虫歯になるのを気にしていたものの、粉ミルクを飲ませた後に白湯を飲ませることなくそのまま一緒に眠りこんでいましたし、砂糖の入ったおやつもスナックもジュースも早い時期から与えていました。

その代わり、歯が生え始めてから永久歯に変わる10‾12年の間、どんなに面倒であっ
てもこどもに嫌がられても「こどもへの仕上げ磨き」はやり続けました。

細菌という目に見えないものを相手に戦うわけですから、歯科衛生士の私でさえ自身の歯を今でも虫歯菌に感染させてしまうくらいで、技術や知識だけではかなう相手ではなく、それでも歯がある限り一生戦わなくてはならないわけで、、、

そんな相手から、か弱い乳歯を幼い子ども本人だけで戦い守れることができるでしょうか。

お口の中の菌の環境は常に変化します。口腔内という環境に一度住み着いてしまった
菌をなくすことはできませんが、菌の活動力を抑えるために菌のエネルギー源となる食べ物を摂取したあとはきれいにそうじをしなければなりませんので、そうじの仕方を習得したり(ブラッシング指導)、菌が出す毒素に歯質が耐えれるように定期的に薬の力を借りたり(フッ素塗布)、汚染された箇所を見つけ出し小さいうちに治療を行うなど(定期的な検診・虫歯治療)、早いうちから専門家の力を借りることも大事です。

仕上げ磨きは低学年までは必須で、そのあともできる限り続けてあげる方がよく、せめてフロスだけでも通してあげたり、歯科医院を受診させたりと、お子様自身が一人で管理できるようになるまでは保護者のかたのお力が必要になります。

わが子達が将来、白い歯を見せて思いきり笑い、その健康な歯で何でも美味しく噛めることができたなら、そして同じ思いを親になって引き継いでいってくれるな
ら、、、

そう願ってわが子の歯を守り続けていくと、「母と子と孫の三世代にわたるつながりの証」になるような気がします(*^-^*)