歯医者で働く、子どもを持つママ達のブログ

2025.05.14子どもの月齢に合わせたフッ素入り歯磨き粉の選び方

2025年05月14日

むし歯を予防するには、毎日の丁寧な歯磨きに加えフッ素を効果的に活用することも大切です。歯磨き粉であれば手軽にフッ素を毎日のケアに取り入れることができます。

お子さまの月齢に合わせて歯磨き粉を選びましょう。

 

フッ素は危険なもの?

フッ素は化学物質や特殊な薬品ではなく、魚や緑茶、海藻などにも含まれている天然由来ものです。WHOもフッ素がむし歯予防に効果的であるとして使用を推奨しており、適正量を使用していれば危険が生じるようなものではありません。ただし、一度に大量(フッ素濃度950ppmの歯磨き粉を1~2本丸まる飲んでしまうレベル)に摂取すると中毒を起こす可能性があります。フッ素入り歯磨き粉は子どもの手の届かない場所に保管するようにしてください。

 

子どもの月齢にあわせたフッ素濃度

フッ素入りの歯磨き粉は、歯が生え始める生後5~6ヶ月頃から使用できます。5歳頃までは、フッ素濃度500ppmのものを選びましょう。1回の使用量は、6ヶ月頃であれば米粒程度、3歳~5歳頃では5mm程度が万が一飲み込んでしまっても安全な量です。

6歳以上は1000ppmのフッ素入り歯磨き粉を使用できます。歯ブラシに1cm程度を出して使いましょう。

 

歯科医院でのフッ素塗布もお忘れなく

家庭用のフッ素入り歯磨き粉では濃度に制限がありますが、歯科医院でのフッ素塗布に使用するものには9000ppmと高濃度のフッ素が配合されています。むし歯を効果的に予防するためにも、定期的に歯科医院でフッ素塗布を行うようにしましょう。

 

フッ素入り歯磨き粉は正しく使用することで、安全に効果的にむし歯を予防することができます。選び方などがわからない場合には、お気軽に当院までご相談くださいね。