花粉症で歯が痛くなる?
2025年03月15日
春が近づくと気になる花粉症。くしゃみや鼻水、目のかゆみといった症状に悩まされる方は多いですよね。しかし、中には「花粉症の時期になると歯が痛くなる…」と感じている方も少なくありません。実はこれは気のせいではなく、花粉症と歯の痛みには関係があるのです。今回は、その原因と対策についてご紹介します。
- なぜ花粉症で歯が痛くなるの?
花粉症で歯が痛くなる主な原因は、副鼻腔炎です。花粉によって鼻の粘膜が炎症を起こすと、鼻の奥にある副鼻腔にも炎症が広がることがあります。特に、上顎の奥に位置する上顎洞という副鼻腔が炎症を起こすとそのすぐ下にある上の奥歯に圧力がかかり、ズキズキとした痛みを感じることがあるのです。
また、鼻が詰まると口呼吸が増え、口の中が乾燥しやすくなります。乾燥は歯肉の炎症を引き起こし、知覚過敏や歯の痛みにつながることあり、さらにくしゃみや鼻をかむときの圧力で、歯の根元が圧迫されて痛むケースもあります。
- こんな症状があれば副鼻腔炎の可能性!
もし以下のような症状がある場合は、花粉症による副鼻腔炎かもしれません。
・上の奥歯だけが痛む
・前かがみになると痛みが増す
・鼻づまりや黄色い鼻水が続く
通常の虫歯とは違い、歯を冷たいものや甘いもので刺激しても痛みが変わらないのが特徴です。自己判断せずに、早めに耳鼻科や歯科を受診しましょう。
- 花粉症による歯の痛みを軽減するには?
・鼻づまりを解消する
花粉症薬や鼻スプレーで鼻づまりを改善すると、副鼻腔への圧力が減り、歯の痛みも和らぎます。特に、抗ヒスタミン薬やステロイド系の点鼻薬が効果的です。
・加湿と水分補給を意識する
口呼吸による口内の乾燥を防ぐため、加湿器を使って室内の湿度を保ちましょう。こまめな水分補給も忘れずに。
・歯科でのチェックも忘れずに
花粉症シーズンに限らず歯の痛みが続く場合は、むし歯や歯周病の可能性もあります。歯科での定期検診を受けて、トラブルを早めに見つけましょう。
- まとめ
花粉症による歯の痛みは、副鼻腔炎や口呼吸による乾燥が原因です。症状を感じたら、まずは耳鼻科での診察と適切な花粉症対策を行い、早めのケアで春のストレスを減らして快適に過ごしましょう。