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推奨使用量変更後のフッ素入り歯磨き粉の選び方

2023年12月19日

みなさんこんにちは
医療法人いちば歯科医院、院長の市場亮志です。

ブログを読んでくださりありがとうございます。
むし歯予防の基本は、毎日の丁寧な歯磨きです。そしてその効果をさらに高めてくれるのが「フッ素」です。歯磨き粉であれば毎日の習慣の中に手軽に取り入れられ、お子さまから大人まで生涯にわたってむし歯予防に役立ってくれます。
2023年には、このフッ素入り歯磨き粉の「推奨使用量」が改訂されました。今回のブログでは、変更のポイントや選び方をわかりやすくお伝えします。

●フッ素とは?安全なの?

フッ素は海藻・魚・緑茶などに含まれる自然由来の成分です。特別な化学薬品ではなく、人が日常的に摂取しているもののひとつですのでご安心ください。
フッ素のむし歯予防効果は世界的にも認められており、WHO(世界保健機関)も使用を推奨しています。

むし歯予防の仕組み
・歯の表面を強くする
・むし歯菌が出す酸の働きを弱める
・初期むし歯を修復(再石灰化)する

つまり、歯を攻撃から守り、ちょっと傷ついた部分は自ら回復する力をサポートしてくれるのです。

ただし適量を守ることは大切です。特に小さなお子さまは歯磨き粉を飲み込んでしまうことがあるため、保護者の管理のもとで正しく使いましょう。

●2023年改定!年齢別フッ素濃度と使用量の目安

歯が生えてきたタイミング(生後5〜6ヶ月頃)から使用できます。年齢によって濃度と量が変わるので、以下を参考にしてください。

【0〜2歳】
濃度:900〜1000ppmF
量:米粒程度(1〜2mm)

【3〜5歳】
濃度:900〜1000ppmF
量:グリーンピース程度(5mm)

【6歳〜】
濃度:1400〜1500ppmF
量:歯ブラシ全体に(1.5〜2cm)

「濃度が高い=危険」ではありません。あくまで使用量とのバランスが大切です。6歳以降は永久歯が生え始め、むし歯リスクが高まるため高濃度が推奨されています。

●使い方の注意点

・うがいができない時期は、磨いた後にガーゼでふき取ってOK
・うがいは少量の水で1回に(フッ素を流しすぎない)
・歯磨き粉の量は必ず大人が調整
・磨いた後30分ほどは飲食を控えるとより効果的

「たくさんつければいい」というわけではないので注意してくださいね。

●どんな歯磨き粉を選べば良い?

店頭にはたくさんの製品がありますが、
✓フッ素濃度(ppmF)が表示されているか
✓年齢に合ったものか
この2つをまず確認しましょう。

加えて、
・ジェルタイプは泡立ちが少ない → 小さな子におすすめ
・ペーストタイプは爽快感あり → 大人が使いやすい
といった違いもあります。

●歯科医院でのフッ素との併用がおすすめ

ご家庭用の歯磨き粉の濃度は国の基準により制限されています。一方で歯科医院で使用するフッ素塗布は9000ppmと高濃度。
「毎日のホームケア+定期的なプロケア」
これがむし歯予防の最強コンビです。

●まとめ

フッ素は正しく使えば安全で効果的なむし歯予防法です。特に生えたての歯はむし歯になりやすいため、早めに取り入れることがポイントです。歯磨き粉選びで迷ったら、どうぞお気軽に当院へご相談ください。ご家族それぞれに最適なケアをご提案いたします。

これからも健康なお口で、笑顔いっぱいの毎日を過ごしましょう!
今後とも、いちば歯科医院をよろしくお願いいたします。

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