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インプラントと歯周病

2012年08月20日

先回に続いてインプラントをより快適に長持ちさせるための
当院での治療に関してお話します。
インプラントをしたのに、すぐ揺れてきたり抜けてしまったりということが
あるようです。
実際、当院にも「他の医院でいれたインプラントがグラグラするから何とかしてほし
い」と言って来られた方がおられました。


なぜこのようなことが起こるのでしょうか
ほとんどのケースで以下の原因が挙げられます。
1 他の歯の歯周病を治していない
2 インプラント周囲の清掃が不十分
3 咬み合わせの調整が不十分



まずは、上のレントゲン写真ですが赤で囲った部分をご覧ください。
インプラントの周りの骨がとけてしまっているのがわかりますか。
これがインプラント周囲炎です。
こうなってしまうとせっかくいれたインプラントを除去し、骨が治ってから
再度新しいインプラントを埋入しなおさなければなりません。
この患者さんは、他の歯もほとんど全てが歯周病になっていましたが、それに対する
治療が全く行なわれておらず、抜けた所だけインプラントが埋入されていました。
その上、ブラッシング指導をうけておられなかったので、インプラント周囲はひどく
汚れていました。 
天然の自分の歯ですら手入れがおろそかになると抜け落ちてしまうのです。
体にとって異物であるインプラントならなおさらしっかりとした衛生管理が必要
なのは言うまでもありません。



次にこちらのレントゲン写真をご覧ください。
前のレントゲン写真と比べてみると、インプラントがしっかり骨に
ついているのがわかります。
この患者さんは、当院の治療方針を理解されて歯周病をしっかり治された上で
インプラント治療を行ないました。 定期検診にもきちんと来てくださり
まだ5年しか経過していませんが、今のところ問題は起きていません。


インプラントは入ったら終わりではなく、定期的なメンテナンスがとても大切
になってきます。
当院では3~6ヶ月に1度来ていただいてインプラント周囲のクリーニングと
レーザーによる殺菌、かみ合わせの診査を行い、必要に応じてX線検査で
インプラント周囲の骨に問題ないかチェックを行なっています。

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