歯医者で働く、子どもを持つママ達のブログ

2022.03.18歯科検診は何歳から?

こんにちは! 衛生士のながたです。

赤ちゃんに歯が生えてくると、「虫歯にならないかな?」「丈夫で健康な歯を育てるにはどうしたらよいのだろう。」と様々な疑問が思い浮かぶと思います。そこで、今日は赤ちゃんの「歯」について、お話をします。

虫歯の有無や健康な歯を維持するためには提起的な歯科検診が欠かせません。では、赤ちゃんはいつ頃から歯科検診を行なえばよいのでしょうか。
赤ちゃんは個人差があるものの、生後6ヶ月〜9ヶ月頃から歯が生え始めてきます。大抵の赤ちゃんは、まず下の歯の前歯が2本生えてきて、その後上の歯の前歯が2本生えてくることが多いでしょう。では、歯科検診も歯が生え始めた時期に行うのがよいのでしょうか。

赤ちゃんの歯科検診は一般的に生後1歳半検診が目安です。1歳半は奥歯が生え始める時期であり、また、離乳食が終わる時期でもあるので、この頃から虫歯チェックが必要であるタイミングだと捉えていただくとよいと思います。また、1歳半は奥歯か生え始める時期であり、その奥歯は虫歯のリスクが高まります。また、1歳半〜3歳は全ての乳歯が生え揃う時期でもあるので、定期的な検診が必要と言えるでしょう。

とはいえ、赤ちゃんの歯科検診は必ず1歳半を待たなければならないというわけではありません。
例えば、
①市販のジュースやお菓子を摂取することが多い
②乳幼児期の虫歯予防について知りたい
という方は、0歳からの歯科検診を行ってもよいでしょう。



市販のジュースやお菓子を摂取することが多いお子様さまは、虫歯のリスクが高い傾向にあるうえに、虫歯のできはじめは歯の色の変化もなく、痛みもありません。そのため、虫歯の早期発見という面では、早めの検診もオススメです。
加えて、お母さんお父さんがお子様の虫歯予防を知るために、0歳から歯科検診を行うというのも推奨されます。
歯が生える前や、生え始めの時期に歯医者さんデビューをすることで、お子様の歯が生えてからの口腔内ケアを事前に知ることもでき、お子様の健康な歯を守ることに繋がります。それだけでなく、赤ちゃんが口を触れられることに早い段階から慣れさせておくことで、歯医者さん嫌いを防ぎ、効果的な虫歯予防も期待できるでしょう。

そして、赤ちゃんの虫歯予防をするうえで欠かせないのがフッ素塗布です。
人には元々虫歯になりかけた歯を、唾液など力によって元に戻す力が備わっています。その力を強めてくれるのが、
フッ素です。
赤ちゃんの歯は大人に比べて弱く、自力で丁寧に歯磨きをすることもできないため、虫歯になりやすいと言えます。その赤ちゃんの歯を守るためにはフッ素塗布が必要不可欠です。
フッ素塗布は乳歯が生え揃う時期の1歳半頃から行うのがオススメです。

正しい知識と定期的な歯科検診、フッ素塗布で赤ちゃんの健康な歯を守ってあげましょう。